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旧正月(春節)その1

旧正月(春節)その1

ブログをセットアップして頂き有難うございます。
海外に居りながらもブログを通じて情報交換ができますこと、
画期的なことと思います。今回、滞在先のシンガポールから
「旧正月(春節)」に関連し、お便りさせて頂きます。

ご存知の方々も多くいらっしゃると思いますが、シンガポールは
多民族国家です。1965年にマレーシアから独立してから様々な
紆余曲折を経て、現在の国際近代都市に至った、小さな国家
です。約400万人の人口の内訳は中華系が77%、マレー系が
14%、インド系が8%、その他が1%です。国語はマレー語
(どちらかというと形式のみ)、そして公用語として、英語
(共通語)、中国語(マンダリン)、マレー語、タミール語の
4ヵ国語が使用されています。人口の大方を占める華人を
反映し、シンガポールの年中行事の中でも取り分け一大
イベントとされているのが、旧正月(Chinese New Year、
通称”CNY”)です。シンガポールでは、日本でお馴染みの
太陽暦の1月1日を新年とするのではなく、太陰暦の旧正月
が1年の始まりと見なされています。

既に過ぎてしまいましたが、今年は1月26、27日の両日がこの
旧正月に当たりました。基本的には日本のお正月と大変良く
似ています。(と申しますよりも、日本のお正月は、実は中国の
旧正月のしきたりを相当輸入しているのだということに気付かされます。)

まずは、旧正月とは切っても切り話せないライオンダンス
(獅子舞)、また、女性がとても鮮やかな赤やピンク系色を
中心に着飾ることに由来する伝説があります:
その大昔、中国には"Nian (年)"という獣(怪物)がいたそう
です。このNianは年に一回、春節に当たる時期になると普段
生活をしている山の奥から人間の住んでいる村にやって来て、
人を食べたり、傷つけたりしていたそうです。村の人々はこの
Nianを大変怖がり、この獣が来る時には窓や戸をしっかりと
閉め、家中の電気や火を消して真っ暗にし、家の中で物音が
しないように静かにじっとして、Nianがいなくなるのを待って
いたそうです。ある時、勇気のある村人達が結集し、Nianを
どうしたら退治できるかを相談しました。そこで、騒がしい音
を出したり(金物、お皿、ゴングなどを叩いて,或は爆竹で)、
赤色などの派手な色で脅すことを試みることにしました。
翌春節に、またこのNianが人里へやって来た際、勇気のある
村人達が、家にある音を出せるありとあらゆる物(金物、
お皿、ゴングなど)を叩いて音を出し、火をつけて破裂した
際に大きな音が出る爆竹を鳴らし、赤色のものをNianに
振りかざしました。するとNianは騒がしい音にびっくりし、
また赤色を怖がり、山に逃げ帰りました。それ以降は
二度と再び村に下りてきて、村人達を困らせることは
なくなったそうです。

日本の獅子舞にあたるこちらの"Lion Dance"はこのNianの話
に由来しており、ドラムやゴング、太鼓やらをどんどん叩いて
騒がしい音をたてながら旧正月に商店街等を練り歩くのが慣例
です。また、旧正月に赤い衣装をまとったり、日本のお年玉に
当たる「紅包(アンパオ)」(後出)が必ず赤色の袋で渡される
習慣も、Nianから身を守る意味合いがあります。シンガポールでは
爆竹は危険であるということから、1972年3月以降、政府より
使用を禁止されています。ですので、シンガポールの旧正月で
お目見えする爆竹は本物ではなく、長い旗のように、模造品の
爆竹が何個もついていて、ドアや入口等に吊るす飾りのみとなっています。

旧正月(春節)その2へ続く

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
[ 2014/05/24 11:22 ] [ 編集 ]
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